2019/11/27

カルシウム沈着性角膜変性症に罹った話。

今日も黒トイプードルの北斗君の話です。
12才時に糖尿を患ってから、いくつか糖尿に伴う病気や老化による疾患も出てきました。

まずは白内障。老齢になると人間も犬も発症します。
祖母も数年前に日帰り手術しました。
これはかかりつけ医であるグラン動物病院の福本先生が目の専門であったため、糖尿病発症後にもかかわらず左目だけですが手術をしてもらうことができました。
グラン動物病院へは目の病気を診てもらうため、岡山や大阪からも患者さんがいらっしゃるそうです。たまたま近くに開院されて北斗君が通いだしてからずっと診ていただいています。
血糖値が安定しないと白内障の手術を行えない状況でしたが、当時血糖値がなかなか安定せず手術ができるまで数か月が掛かってしまいました。
白内障の手術もできず糖尿の影響か毛も白く薄くなっていた頃。
本人(本犬)は元気に歩いてはいましたが、見えないという
ストレスが大きかった様子。
老化なら普通のことかもしれませんが
抗えるならば抗いたいのが飼い主サイドの心情かもしれません。
現在の北斗君。右目は手術できずに白いままですが
白内障の悪化もなく、左目もよく見えているようです。 
白内障手術後の北斗君。
左目の白さがなくなっています。
手術後にエリザベスカラーも取れて犬用メガネを購入した時の写真です。
車に乗って風を切るのが好きなわんこなので
メガネがあると目に刺激もなく過ごせて安心です。
これも早く買っていたらよかったと切に思います。

昨日の記事のように体を温めて過ごしていたならほかの病気にもならず血糖値も落ち着いて、もっともっと早く手術ができたと思います。その点は非常に悔やまれる点です。

今年の夏にカルシウム沈着性角膜変性症(犬の角膜ジストロフィーというのかもしれません)に罹った際にもEDTA点眼液をくださったおかげもあってきちんと治りました。
角膜内にコレステロールやカルシウムなどが沈着することにより角膜の混濁や形状変化をきたす角膜疾患とのことだそうです。
北斗君の右目の表面に白い膜のようなものがあり、目をこすりつけることが多く、なんとなく気になって診てもらった際に判明しました。
痛みも伴うのだそう。それで痛痒くて目をこすっていたのかもしれません。
目を掻かないようにとやわらかいエリザベスカラーを買いました。
浮き輪のような感じのエリザベスカラーをはめられた北斗君。
軽くてよかったです。

白い膜のようになった箇所がカルシウムで、クレーターのように角膜が陥没していくと聞いてぞっとしたのですが、先生はこういう疾患についての研究をなさっているとのことでその目薬をいただいたおかげで1か月ほどで良くなりました。
(EDTA点眼液は市販されていないため病院で調合する必要があるようですが、さらっと「僕が研究しているものがあるので」と目薬を処方してくださいました。あまりにさらっとおっしゃるのでかっこよさが半端なかったです。)

現在は私と祖母2人とで毎日合計4~5回の散歩をし
週に1回は広い公園へ散歩に行くようにしています。
祖母との写真。私が取りましたが、いい雰囲気でお気に入りです。
毛も黒くふさふさに戻りました。

祖母とそして北斗君がこれからも元気で快適に楽しく過ごしていけたらと思っています!

2019/11/26

頭寒足熱のすばらしさ。

今日は北斗君の糖尿とあったかい過ごし方についてです。
北斗君の飼い主は隣に住む祖母で、初めてのわんこ。
現在15才で体重は6.6~6.8キロほど。足が長くてスタイリッシュわんこです。
我々も含め北斗君に話しかける回数も多く、私もよくおもちゃで遊んで引っ張り合いや運動をよくしていました。ひいき目もありますが非常に頭の良い犬です。

しかしながら難点は祖母がよくフードや豆乳、おやつをあげていたこと。
小さいころからゆっくりと体重が増え、10キロ超になったこともありました。思えば抱っこしても重たかった。そしてその当時の写真を見るとお腹がぽよんとしていました。
それでも日々元気で過ごしていましたが、12才になってからぐったりする日が出てきてしまい、糖尿であることが判明しました。
糖尿が判明してからインシュリン注射とお薬を飲む毎日を送っています。
最初は少ないインシュリンの量から始めて調整をはじめ、この夏までは朝夕3メモリ。
今は獣医さんから2メモリでと言われ、安定してきています。
体重も6.6~6.8キロくらいが安定値のようです。
去年までは血糖値が不安定な日々が多かったのですが、1年を通してほどよく温かい環境を整えてから安定した日が多くなってきました。
10月に行った血液検査でも問題ない数値でほっとしました。

さて、北斗君に行っているあったかくすごす方法は5つです。
①しっぽ付近まであったかい洋服を着る(頭や足を通すのをいやがるので、首元とお腹付近でマジックテープで固定するものを選びました)
②ゲージの中に犬用のホットカーペットを敷く(これは以前からしていました)
③ゲージの壁面に人間用のソフト電気あんかを括り付ける

下の画像は広電のサイトより引用。
この広電の電気あんかをまず自分用に買ったのがきっかけです。
北斗君にも熱すぎなくていいのでは?と思い1枚設置しました。
犬に最適にはできていませんので、自己責任で設置します。
普段体を預ける床面ではなく、壁面に設置しました。
「なんやこれ!あったかいやん…」と気に入ってようで
壁に体をくっ付けるようになりました。
体をくっつけて暖を取り、頻尿ではなくなり
活発になっていく様子を見て2枚目を購入。
「着る包帯」用の布を活用してケージへ括り付けました。 
着る包帯用の布は光触媒機能があるので清潔です。
ぐるっと巻いて布の端を巻き込み、端切れで柵に括り付けました。
24時間365日電源をONにしています。
約0.1円/時という電気代もありがたいところ。
暑いなと思うとごろんと逆向きに寝返りを打って
肉球だけを壁にくっ付けたりとうまく体温調節をしています。

④フローリング部分に貼るカーペットを貼る
⑤そして北斗君お気に入りの床の間にもダウンベストを敷いてその中にソフト電気あんか、壁にもソフト電気あんかを設置する
祖母宅の床の間。
掛け軸と置物があったのですが北斗君の
ために片づけました。
こんな配置をしています。壁側は突っ張り棒で固定。
気ままに床の間に上がって壁に背中をくっつけて寝たり
下のホットカーペット(人間たち用の3畳のもの)に降りて
ごろんとしたりしています。

こんな感じにしてから、知ってか知らずか北斗君自身が体温調節をできるようになり至って元気に日々を過ごせています。
(夏も部屋はエアコン稼働をしつつ電気あんかは設置したままで、犬用ホットカーペットを夏用温度の面に変更していました。)

おしっこの回数もすごく減りました。
以前は多飲多尿で水のような尿をする日もあり、糖尿病が進行したらどうしようと不安いっぱいでしたが、その不安は忘れることができました。
中耳炎になる事も多くて、耳から耳垢の匂いがしたり、爪のあたりを噛み噛みすることや皮膚に炎症が出ることも多かったのですが、それらもなくなりました。
毎日濡れタオルをレンジでチンして体を拭いていることもよいのかもしれません(その後乾燥した箇所には馬油を塗ったりしています)。

冷えは万病の元とはよく言ったものですね。
もっと早くからこうしていたらと思いますが、未来は変えられても過去は変えられないからこれからの毎日を快適にしていきたいです。

明日は目の疾患について書きます😊

2019/11/25

薬(錠剤)が嫌いなわんこの薬の飲ませ方。

祖母のわんこ・黒いトイプードルの北斗君15才のお話です。
北斗君には糖尿病があり、インシュリン注射と2種類の錠剤が必要です。
糖尿についてはまた明日以降に書こうと思いますが、発症から3年ほど経っている現在、血糖値をうまくコントロールできておりお薬をもらうために月1回通院する必要があるだけで非常に元気です。
10月に行った血液検査の結果もよく、体を温かくして過ごすことが健康維持につながっていると思います。

それはさておき、錠剤のお話です。
わんこにお薬を飲ませる際、飼い主さんは四苦八苦されていることと思います。
抗生物質は苦いものもあるそうで、たまに飲むと「うーわ、これ苦いやつや…」と覚えているのかもしれません。
北斗君も前歯でフードをより分けて薬だけ出したり、最終的にはフード自体を全く食べなくなってしまいました。
食べるまでご飯をなしにする、市販のふりかけやおやつを使う、という選択肢は我々にはありません。なぜなら血糖値をコントロールする必要があるからです。
困った…。方法がないぞ。本当に困り果てる日が数か月続きました。
母に「今日は北斗君ご飯食べた?」と尋ねて「食べんかった…。」「だめやった」と答えられる日が続き、朝が来るのが怖くなりそうでした。

そこで祖母がぼそっと口にした「人間の子ならオブラートで包んだらええだけやのになぁ」という一言でドラッグストアに走りました。
長く悩んでいたというのに、オブラートという選択肢がまったく浮かばなかったのです。
しかし人間用を使ってもいいものなの?という疑念が頭をよぎりました。
「犬」「オブラート」「錠剤」と入力してたどり着いたのがこちらのオブラート。
わんこやねこたちにOKなオブラートです。 
すでに半年くらい愛用しています。
錠剤は朝も夕も2個ずつ。1つは病院で処方してもらっているサプリです。
母が包んでいるところを撮影しました。
錠剤を中に入れてくるくると小さくしていきます。
小さく包めたら端に水をつけてくっ付けます。
あまり水をつけすぎないようにすると錠剤への影響も少ないです。
こんな感じ。 最初は1錠ずつ包んでいましたが、
北斗君は大きめな包みでも大丈夫でしたので、2錠一緒に包んでいます。
包んだものを2日分くらい準備して置いています。
あまり多くの数を準備すると包んだものが乾いて剝がれてしまうと思います。
フードはロイヤルカナンの「消化器サポート」。
北斗君の場合は1日1缶、そして療養食のドライフード。
1日の量は決まっており、おやつ等はなしです。
2錠包んだものをフードに仕込みます。
頭がいいわんこの場合、この光景を見ていたら
「なんか妙なもの仕込んだんやない?」
と警戒して前歯でちょっとずつ噛んで探るかもしれないので
自然を装いつつ入れる必要があるかもしれません。
錠剤も含めて完食してくれるようになりました!
ご飯を楽しみにソワソワしてくれる様子が見られるのが幸せです。

長い間祖母も母も私も頭を悩ませていて、北斗君自身も食べる量が減って痩せてきてしまっていたので、「くすりは嫌、ご飯も要らない」状態から脱することができてストレスが減りました。
ドライフードを粉にしてふりかけにしたりぬるま湯で溶いておかゆのようにしたりという方法は既にやっていましたが、それも飽きられていましたし、オブラート最高です。
においも封じ、気配もあまり察知されない。言うことなしです。

もし皮膚炎で抗生物質が処方されたけれど犬が口に入れてくれない、という場合や、いつも飲むお薬だけご飯から出してしまう、という場合にはぜひオブラートをおすすめします。
錠剤を包んだものをおやつと一緒にあげるもよし、フードと一緒にあげるもよし。
お近くのペットショップにない場合はアマゾンなどのネット販売をご利用ください。
わんこやねこにOKな「おクスリ上手」はアマゾンの定期便にもあります。
そして人間用のオブラートもイチゴ味やブドウ味があるようです。
オブラート界も進化している…!

北斗君の普段の様子や走る様子などはぜひこちらを見てやってください😊






黒トイプーの北斗くんです。 数日前に左後ろ足を打ってちょっとダメージを受けていますが、関西弁でいう「日にち薬」で治るのをまったり待っています。 公園だと楽しさが上回って足取りが軽いなぁ。ゲンキンだ。 飼い主である祖母のもとへ走ります。 頭を通して服を着るのが超嫌らしくずっと服なしライフだったのですが、マジックテープ活用な服を買ってみたら気に入ってくれました。 自分の体温が逃げない暖かさをようやく噛み締めることができた様子。 家でもケージとよく居る床の間の壁側2箇所に電気あんかを設置しているので、下は犬用のぬくぬくグッズ、横もふんわりあったか、そして服で暖かさが逃げないと言うトリプルあったか大作戦で熟睡できているようです。 おしっこも近くならず体調もよきです。 毛を巻き込んだイボのようなものの影響で(問題ないものとお医者さんに言われました)おしりの辺りの毛が薄くなってしまっているのですが、あったかパワーで早く良くなりそうで良かったです。 目に傷ができてエリザベスカラーをしていた間に耳の毛が薄くなったのももう復活してきました。 いい感じいい感じ! #黒トイプードル #散歩 #わんことお出かけ #わんこの服 #犬 #犬とお出かけ
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これからも毎日楽しく過ごしていきたいです。
明日はあったかく過ごす電気あんか活用について書きます。